ラジオメーター
文科系の私ですが、理科とか地学は好き。
もっとも好きなだけで成績はずっと鳴かず飛ばずという片思い。
もしかしたら昨今の理科離れも「好きなのに好かれない」そんな届かぬ恋の病が表面化しているだけで教育面での根本的な問題が何かあるのかもしれないと思ったり思わなかったり。
田舎の不良が酒やタバコに憧れるように僕は僕で白衣や試験管、フラスコやケミカルな薬品に憧れを抱いていた。自室でも意図するしないに関わらず冷蔵庫や炊飯器で勝手に発酵実験が進んでいるのもそんな嗜好性の裏返しと言えるんじゃないか。無意識の暴走というかなんというか。
閑話休題。
そんな日頃の理科系好奇心を満たすべくレトロフューチャーなサイエンスガジェット、ラジオメーターというものを買ってみた。理科グッズを取り扱う駅前の某店で目に止まった一品。真空管の中で羽がくるくる回っている。だけ。

しばらく眺めていると、かわいそうに思ったか邪魔に思った店員さんが声をかけてくれた。
「僕も寝室の窓際に置いてるんですけどイイですよー。日が暮れると回転が止まって太陽が昇ると回りだすんですよー。意味のある暇つぶしですよー」
なかなか素敵なことを言うので買ってみた。
この
ラジオメーターという代物、なかなかSFファンの弱いところをくすぐってくれる。
ググってみるとクルックスという19世紀英国の化学者が作ったものだそうな。
羽根車に光子が当たってその圧力で回転する、というロマンある勘違いも生まれた実験機器。
学兄諸氏に自慢すべく撮影用ハロゲンランプを当てて見せてみた。
「おぉー」という感嘆の声を上げてくれたのも束の間、「で、それがどーした?」的空気に。「なんでそんなの買うの?」「んなもん買うなら本買え」「ライトまぶしすぎだから」という愛のこもった意見を拝聴しすごすご退散。
自宅に持って帰り、店員の行ったとおり窓からの日光が当たるように設置。
明日の朝が楽しみだぜ、と。目を回すほど回っておくれよ、と。
そんな遠足前の夜の雰囲気を感じながら就寝。
結果はもちろん回らず。
梅雨ですものね。ははは。
「光を受けて回り続ける」
そんなエコでポジティブでアホっぽいグッズでした。
2008年06月25日 デジタル トラックバック:- コメント:0